バッテリー2、3巻

バッテリー 3 (角川文庫)

バッテリー 3 (角川文庫)

ヤバイです。
何でって、血が……!
激しいです。
それはともかくとして。
校則について、少し語ってみようと思います。
私が中学生だったのは、もうかれこれ10年も前(……)になるのですけど。
(今はどうなのかな。このバッテリーの新田東中みたいに、きっちりしてるところ、あるのかなぁ……?)
この巻は良くも悪くも「大人の事情・子供の事情」ってのが描かれてると思います。小町先生みたいな先生は確かに生徒たちの憧れだし理想なのだと思いますが、こんな先生が実際にいたら叩かれてると思います。大人の世界の典型は校長ですね。大人だからこそ、保守的にならなければならないこともある。巧みたいに若さにまかせて走ったりはできない。その埋まらない溝や葛藤を見事に描かれてると思います。
だから大人こそハマるのだと思います(その両方に共感がもてるから)
これを読んで私も中学生の頃を思い出しました。
私が入学する一代前まで、ウチの学校もまさに新田東中学でした。男は必ず丸坊主が決まりだったし。女の子は髪は肩まで、ゴムの色やピンの種類まで決められてました。
それが。私の同級生(男)が、入学する前に「丸坊主は嫌だ」って学校に直訴したそうなんですね。で、入学した年に校則は大幅に変わりました。
これを聞いた時は素直に「校則変えるように直訴するなんてすごいなぁ……」って思ったんですけど。よくよく話を聞いてみると、彼の父上は某大学の教授で地元の教育関係に圧力をかけられる立場らしく。その力を使ったらしい、ということでした。
ま。どこまでが本当なのかはわかりませんけども。所詮は権力の序列、それが大人の世界、日本の縦社会ってヤツなのよ、フッ……(笑)
ってなことを思い出したのでした!