マクロスΔと5年間

私とマクロスΔの出会いは、何気なく見た「Mission 0.89『戦場のプロローグ』」だった。
確か年末の特番で、過去のマクロスの話をしながら、新作の大盤振る舞いを流す、とか、そういう内容だったと思う。
Mission 0.89というタイトルの通り、1話の8割が詰まった話で。
そこでわたしは運命の出会いを果たした。


そう。
マキナ・中島、彼女との出会いだ。


Mission 0.89『戦場のプロローグ』と、本放送の1話とは、微妙に内容が違っていて。
ワルキューレのライブ中、敵機に落とされたドローンを遠隔操作するマキナのシーンが入っていて。
前線で戦う強い女子に弱いわたしは、一瞬で落ちた。
あと、そういう意味では、生身でバルキリーに乗る美雲の存在もクリーンヒットした。

見ない理由がなかった。

(後に放送された1話で、件のマキナが遠隔操作するシーンはカットされてて、わたしの頭の中は『???』となったけど、それは別の話)


マクロスΔは、放送回数の割に、登場人物が複雑で、ストーリーがてんこ盛りで、設定もてんこ盛りだったので。
放送当時、界隈からはボロクソに言われていた。
確かに、後から冷静に見返してみたら、オレが好きな設定だけ会話で説明するダメ二次創作小説みたいな感じになってた。
放送当時は話を追うのに精一杯で気付かなかった。

設定はいいのにね。
まあ、ファンタジー色が強すぎて、SFが好きな人には受け入れられないとは思ったけど。

それはともかく。
フレイアがワルキューレオーディションを受けて加入するまでは、とても良かったので。
(わたしは初期衝動が好きなのだ)
良ければ見てみてください。
あと、ARIAがお好きな方は、音楽に窪田ミナさんが参加されてるから、そっちでも楽しめると思います。

↑特典として、Mission 0.89『戦場のプロローグ』もつくそうです。


 

テレビアニメは短い短いと言いながらも2クールやって。
なんだかんだで、ウィンダミアと決着がついて。

忘れた頃に、劇場版が公開されました。

↑特典として、ワルキューレの3rdライブの先行申込み券がついてきました。


ワルキューレの2ndライブはとてつもなく良くて。
わたしは穴があくほど円盤を繰り返し見ました。
テレビアニメの方のワルキューレ結成ストーリーが好きだったので。
推しはもちろん、クレア・パドルでした(笑)
そのクレアが特別出演したのは、後にも先にもこの2ndライブだけでした。

ま。
それはともかく。
この2ndライブの出来があまりにも良すぎて。
マクロスΔの劇場版ができたそうです。

そもそも、マクロスΔは人気がなさすぎて、劇場版まで作る予定はなかったそう。
ワルキューレの人気はすごかったのに(円盤の先行券で、チケット取れなかったし)、本編は人気がないとは、これいかに。


で。
この劇場版。
テレビアニメ版のストーリーを踏襲しつつ、新たなストーリーを組み込む、という、見事な冒涜(いやね、テレビアニメ版好きな人はどうしたら…)
もちろん、Mission 0.89『戦場のプロローグ』など、無かったことに。
それどころか、フレイアのワルキューレオーディションも無かったことになってたし。
ハヤテは初めからデルタ小隊になってたので、ワルなイメージが消えたし。
まあね、2クールを2時間に収めようと思ったらそうなるよね。

↑幻惑的な新曲はとても良かった。


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さて。
ここまでが、前置きです(笑)

 

劇場版マクロスΔの新作が公開されたので、見に行ってきました。
(※以下、盛大なネタバレ満載です! まだ観てない人はここでリターンをお願いします!)



 


新作は、ウィンダミアとの停戦記念ライブから始まるのですが。
このライブシーンに使われている新曲がまた、とてもいいのです。
フラメンコ要素を入れつつ、衣装も雪と氷のウィンダミアにぴったりなフィギュアスケート風で。
とても良かったです。

マクロスΔの良いところは、ちゃんと未来のテクノロジーぽいのが取り入れられているところですね。
本人たちがパフォーマンスをしているステージは小さいんだけど。
フィギュアスケートしているワルキューレ(の映像だと思う)が、空中をあちこち飛び回るんですよ。
ライブに行っても、豆粒を頑張って見なくていい仕様なのは未来的ですね。


このライブシーンのためだけに、2回見に行きました(笑)


あと。
敵がワルキューレのクローンを作ってきて。
その子らは『ヤミキューレ』というのですが。
この子らの曲もとても良いなと思います。
歌合戦というには、ちょっと展開がわかりにくいのですが。
曲はとてもいいです。


アラド隊長がハヤテに『おやっさんのこと、黙っててすまん』的なことを言ってて、『???』となりましたが。
この新作は、劇場版ベースに作られてるのだな、と、その時初めて気付きました。

全体的な感想は、『綺麗に終わらせたな』でした。
ウィンダミアと共闘するしか、幕が引けなかったともいうけど。

あと、やっぱフレイアは風になった。
そらそーか。
逆に変な延命をせず、信念を貫いて、潔く散ったので、とても良かったと思いました。

散々『子作り』とかなんとかほのめかせてて、どうするんだ、と思ったけど。
ちゃんとそのへんも決着ついてて、ほんと、綺麗に終わったな、と。


マキナが溶接してるシーンがあって、初志貫徹できたし。
可愛い女子がメカニックなのはやはり良いと思います。

ハインツ陛下もちゃんと部下を指揮していて。
『おお、ちゃんと国王陛下になってる!』って思いました(笑)
今回、ハインツ陛下の歌もあるよ!!

そして。
ウィンダミアの長老、ヨハン様。
声がいいと思ったら、きらりんじゃないか……*1



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来年の春、ワルキューレの4thライブ開催が決定してて。
映画館で配られるイラストカードの裏に、先行申込み券のシリアルがついてます。
まだ間に合うと思いますので、ぜひどうぞ。


まあでも、わたしはもう現地には行かないかな、って思います。
この劇場版で、わたしの中でも決着がついた感じです。
ライビュがあったら、行くかもなぁ?
っていうところ。


なので。
この日記は、わたしの中の5年間の供養でもあるのです!

 

*1:皇綺羅。つまりはHE★VENSだよ!!